SINEI HOHNERはうちの工場長が日本人がアメリカでバンドの営業が珍しかったころ
(今はバンドも旅行しかないが・・・ツアー中に入手したエフェクターだそうです。
せっかくなのでその話を聞いてみました。
これらのエフェクターは自分がまだバンド現役だった頃、 アメリカにアルバムのレコーディングも含めた全米34箇所のツアーに行った際、 少しの空き時間で寄ったメンフィスのブルース博物館の隣の楽器屋さんで見つけまし た。 2001年頃でしょうか。 我々が初めてアメリカで行った土地がメンフィスでした。 1993年にバンドを結成しすぐに東京行われていた全国からお客さんが来る某イケ てるイベントにまんまと潜り込み、 その初めてのステージでメンフィスから来ていたとあるバンドと知り合います。 その後、某革ジャンサングラスのバンドに煽られアメリカ行きが決まりました。 そしてそのメンフィスのバンドのメンバー・エリックだけを頼りにアメリカへ渡りま す。 実はそのとき向こうで1本もライブは決まって無かったのですが、 メンバーが会社に辞表を出してしまったので責任を感じ、半ば騙しつつ強引に渡米し ました。 (飛行機が飛び立ちあと戻りできなくなってからメンバーに打ち明け、取っ組み合い の喧嘩になったのは良い思い出です。) メンフィス空港で電話をかけると「本当に来たのか!」と驚かれましたが、 もうすでに来てしまったのでこっちのものです。 着いてからあわてていろんなところに電話をかけだしたエリック。 そのおかげでライブが1本決まり、無事ライブは大盛況。 いろんな人から誘われ、シカゴ・デトロイト・テキサス・メンフィスともう4本決ま りました。 次の年にはシアトルのスタジオでアルバムのレコーディングも決まり、 前回お世話になった各都市の方にもお願いし、2回目のアメリカツアーです。 (ちなみにツアーの度に会社に辞表を出してます) 無事世界デビューも果たし、その数年後に再度テキサスでのアルバムレコーディング も含めた全米ツアーが始まります。 レーベルから渡されたツアーの予定でメンフィスは入ってなかったのですが、 ちょうど2日間だけオフがあったのでそこに強引にメンフィスでのライブもねじ込み ました。 メンフィスでライブが始まるまでの間散策したときに見つけたのが前出のエフェク ターです。 その店には今では珍しいハードケースがアンプになるシルバー・トーンのギターや、 日本では見かけない古く珍しい物がたくさん売っていて、どれもこれも欲しいものば かりしたが、 大きなものは持って帰れないためその中でも比較的小さいこれらのエフェクターを購 入しました。 確か30~50ドルくらいだったと思うのですが、 現在日本では考えられないくらいの価値がついてます。 前の晩のステージでもらったギャラの一部で買ったことを記憶しています。笑