2013年10月19日土曜日

SONY CV-2000(CV-2100) VTR


CV-2000
CV-2100

1965年に発売された世界初の家庭用VTRで日本では198,000円、アメリカでは約698ドルで売られていたようです。(1ドル360円時代なので)放送局用のVTRの価格を100分の一にするために
いろいろなアイディアが投入されています。
1、ノイズは多いが耐久性の高いフェライトヘッドの採用、オールトランジスター
2、テープの使用量を減らすためにフィールドスキップ録画を採用で幅の広いヘッドが使用できるので互換性には有利、早い動きのある映像にぶれが出たり映像を間引くため解像度は落ちますが当時録画できるのだから大きな問題ではないです。
3、サーボ回路を緩いベルトに電磁ブレーキをかけるなドラムサーボのみそして1モーターですべてを制御、ちなみに後のβマックスSL-8500にて1モーターでローディングからすべて実現しています。このVTRは当時簡易型VTRに分類され追従するメーカーもなく他社はフルフィールド機からの発売となります。前にも書きましたがフィールドスキップ録画、2ヘッドヘリカルスキャンはVictorの特許ですが画質が良くないので自社の商品には採用せず。もし販売していたらもっと早く歴史が変わったかもしれません。
SONYは以前国産テープレコーダーを販売したときにテープレコーダーの使い道99条なる(すみません。タイトル忘れました。)小冊子を作り需要の無いところに需要を、今はありませんが靴の無いところの住民に靴を売るような感じです。とうぜん今まで靴無しで生活してきたのですから必要は無いです。でも靴を履くことのメリットを訴えそういう習慣を作れば定着します。時間がたつと忘れることですが、私も携帯電話を始めて持つときに当然デメリットを考えました。しかしメリットも捨て難いものがあるので今当たり前のように持ち、携帯を持たない生活などありえない状況になります。
SONYは技術といいますが技術以上にコンセプトがしっかりしていたのでこの画質の悪いVTRですが他社は製品化しませんでしたがSONYは商品化してVTRを家庭に送ることができたがこそ
紅白、ゲバゲバ他、てなもんや三度笠等放送局に保存が無い番組を今見ることができることできます。
後のブランドイメージができたのではないかと思います。
(日本テレビの井原番組”九ちゃん”がどうしても見たい。音楽沢山使っているのでソフト販売は音楽著作権料が膨大な金額になるので無理だろうなあ・・・でなら放映でも。)
ゲバゲバ90分
CV型ビデオを見ながらの構成者の右から三木鶏朗、キノトール、三木鮎朗、井原高忠プロデューサー