2013年10月27日日曜日

セラミックカートリッジ(Ceramic Cartridges)1




レコードの再生用カートリッジは今流通しているものはMM、MC型が多数だが昭和40年代中盤まで日本のメーカーはコストを削減するためか圧電型カートリッジを中級以下と思われる製品に採用してきた。なんといっても出力が大きいのでそのままAUX端子に入力できる。(実際はちょっと待てですが)となると当時はプリアンプが不要でコストが減らせるということで免税プレーヤーなんかは50BM8とか2本直列でヒータートランスが要らないので管2本でステレオ電蓄出来上がりみたいなものが多数ありました。あとSHUREのMM型の特許の問題かな?
でも音にクセがあり針圧8gと盤が心配だし、あとイメージ的に良くない?のか日本のメーカーも音の良い圧電形をということで針圧が3g以下にできて音にクセが少ないものを
・・・残念ながら出力が少し落ちます。
(”出力が小さくなるとクセが少なくなるの法則”これはカーボンマイク、クリスタルマイク、ダイナミック、コンデンサーマイクにあとリボンマイクも当てはまるんかな?)ただイメージがよくないのか呼称を変えて各メーカー頑張りました。ナショナル(Technicsではない)はマグニステイトカートリッジ、Victor,Diatoneはソリッドステートカートリッジ、COLUMBIAはジガカットカートリッジ(マイクロSSカートリッジというのもあるがこれは未確認)、SANYOはマグネトレース(MGT-Ⅲ)という名称でやっていました。


私も家にあったステレオはこのタイプだったのですが、当時は情報も無く滅んだあとだったので
針圧が軽いのでMM型かな?と思っていましたが。友人のIM型のセットステレオの音を聞いて
やっぱり違うと気がついたのは随分あとの事です。

でもレコード末期にCOLUMBIAのカセット付モジュラーステレオ(これがまた思いっきりが良い設計でFUNCTIONがレコードとテープが一緒のところでレコードもテープも同時に鳴らすことができる。
あまり気持ちの良いものではないですが)が圧電型カートリッジにしては割と良い音をしていておまけのカセットデッキもちゃんと交流バイアスで音が良かったです。(廉価機は直流バイアス方式というのが多数あってそれを捕まえるともう大変なことに・・・)
まあ手元にロネット型を1個残してありますが、やはり圧電型だなという音がしてます。
(とりあえずトランジスターアンプのMM端子につなげるようにシェルの中に抵抗とコンデンサーで簡易イコライザー入れましたがもう少し定数を見直す必要はありそうです。あと中に組み込んだのは失敗でカートリッジを回せずSPの針が使えません。外部に作ったほうが良いです。)
ちなみに後期のセラミックカートリッジが海外のレコード屋のショーケースに大量においてあり1個欲しくなり値段聞いたところ10,000円・・・うーん、ぼられているのかそこまで出す物好きでもないですから買えません。でも気になりネットで調べてみると海外にはまだ販売しているところはあるのですが約60ドル・・送料入れるとやはり考えてしまいます。